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自宅葬儀の準備

自殺された方の葬儀の流れや手続き・形式について詳しくご紹介

    自殺・自死された方の葬儀について

    不謹慎かもしれませんが、自ら命を絶たれる方は毎年たくさんいらっしゃり、遺族の方は非常に辛くショックでいたたまれない気持ちでいっぱいだと思いますが葬儀の手配をしなければなりません。

    こちらでは自殺された方の葬儀について詳しく解説したいと思います。

    自宅で自殺者のご遺体を発見した場合どうすればいい?

    例えば首を吊り死亡している方を発見してしまったら警察に通報するのがよいのですが、生存している可能性もありますし、どちらにせよ対応してくれますので通報は警察もしくは救急車のどちらでも構いません。

    もし生存していると感じられるのであれば身体を浮かし、ロープや紐の結び目を解くのではなく、切断するのがよいとされています。

    首吊りではなく倒れている場合もすぐに通報しますが、異臭がする・近くに七輪が置いてあるなど、ガスや練炭による自殺と考えられるケースでは、自らの中毒症状を避けるため窓やドアなどを開放することが大切だといえます。特にガスでは静電気でも発火してしまいますので注意が必要です。

    医療関係者であれば冷静になり処置などを行えるのでしょうが、一般の方には難しいので早急に通報するということが大切になります。

    自殺者発見後の流れ

    通報を行い死亡が確認されると警察による現場検証や事情聴取がありますので第一発見者はそれに対応します。ご遺体は警察署に搬送され監察医(かんさつい)による検視が行われたり、事件性があったりする場合は司法解剖や行政解剖などが行われ、死因の特定や死亡した推定時間などが分かれば葬儀社への連絡となります。

    葬儀社にはどのように連絡するのか

    決まっている葬儀社に連絡をしますが、自殺・自死で命を絶ったことなどは伝えなくてもよいです。警察署の場所や病院の場所を伝え、何時ごろに迎えにきてくれるかを確認し職員の方に伝えればよいです。

    検案書(死亡届)を受け取り、検視にかかった費用の支払いを行い葬儀社の到着を待ちましょう。時間に余裕があるのであれば遺族や親戚に訃報の知らせを行っておくのもよいです。

    誰にどう連絡をすればいい?

    身内の場合は遺族や親戚に連絡を行いますが、自殺によって亡くなったことをその時に伝えなくても構いません。葬儀に参列されてからでも遅くはありませんので、まずは亡くなったという事実のみ伝えることがよいです。

    葬儀の打ち合わせが終わっているのであれば日時や葬儀を行う場所も伝えておきましょう。また、お坊さんに参ってもらう場合は寺院への連絡も行います。

    あと、友人や知人など一般の方の参列を希望する場合や伝えておいた方がよいと思う方にも訃報の連絡は必要です。

    自殺ということを伝えるべきか?

    絶対に伝えなければならないのか?というとそうではないと思います。遺族(家族)には正直に打ち明け、もし内緒にしたい・隠しておきたいというのであれば別にいいと思っています。

    しかし、遺族が後々知ってしまったらわだかまりができたり、何らかの理由で他の親戚や友人・知人などが後々知ってしまったらショックを受けるかもしれません。

    自殺したという事実を伝えるのは本人次第だといえます。隠し通すことも可能ですが、何らかの理由で知ってしまう可能性もゼロではありません。

    自殺したということは皆に分かる?

    基本的には分かりませんが、葬儀の内容を決める打ち合わせの際に死亡届に個人情報を記入しますが、打ち合わせに同席している遺族には分かるケースが多いです。すでに伝えているとは思いますが「情けないから今は秘密にしたい」という方もいるかと思います。

    葬儀社は検案書(死亡診断書)を見ればすぐに分かりますが、検案書に「縊死」としか書かれていないケースもあれば「自宅の居間でロープを使用し首を吊ったとみられる」など詳しく書かれているケースもあります。

    縊死とは首吊りでの死をさします。

    打ち合わせに同席していない者には分からないといえます。自殺者の場合、体が損傷していたりすることが多いので納棺師が適切な処置を行います。例えば首吊りであれば首にロープの跡が残り変色していますのでファンデーションやコンシーラーなどで傷跡を消したりします。

    処置が終わり納棺されてお棺に入っている状態では、自殺なのか自然死なのかということは一般の方には分からないことが多いです。

    自殺者の葬儀はどんな内容?

    自殺者の葬儀であっても特別なことはありませんが、華やかに葬儀を行う方は少ないと感じています。一般的なお通夜式と葬儀告別式を行う方もいらっしゃれば、儀式を行わず直葬という形式を選択される方もいらっしゃいます。その時の遺族の心情によってそれぞれ異なります。

    しかし「今まで頑張ってくれた」「今までありがとう」という感謝の気持ちを込めて華やかに葬儀をされる方もいますので、シンプルにしないといけないという決まりや風習などはありません。

    葬儀の流れについて

    葬儀の流れも同じです。

    しかし、検視や解剖などによって、すぐにご遺体の引き取りができないケースが多いので、そこだけは自然死された方の流れとは違ってきます。

    手続きについて

    手続きは死亡届の提出・火葬場の予約となりますが、市役所や役場への手続きは葬儀社が行ってくれます。簡単な手続きなので自分たちで行っても問題ありません。しかし、故人を偲ぶことが第一優先なので葬儀社に任せられることは任せておいた方がよいといえます。

    自殺者の葬儀は悲惨?

    悲惨というよりは重い空気になるケースが多いです。自然死や老死とは違いますので、遺族や関わりの深かったからすると悲しみが増してしまうのは当然です。

    鬱病を持っていればある程度の覚悟を持っている方も多いのですが、イジメやSNSの誹謗中傷などでは特にいたたまれないと感じる方は非常に多いと思います。

    自殺者の葬儀まとめ

    こちらでは自殺された方の葬儀についてご紹介いたしました。自然死とは違い非常に悲しくいたたまれない気持ちになるのは当然です。

    しかし、形式はどうであれ葬儀は行わなければなりません。葬儀社にどのような形式で葬儀を行うかを正直に伝え、遺族と相談しながら決めることがよいといえます。

    公開日 2023年12月7日|最終更新日 2023年12月7日

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